9-27 <九段の丘>

回り道

楽に、安全に、早く、要するにできるだけ近道して目的を果たしたいと誰も思います。仕事でも勉強でもそうでしょう。それが技術革新につながったり、文明の発展にプラスになってきたことは間違いありません。けれども、目的に達することだけにすべての意味があるならば、それでもいいでしょうが、人の生き方として見た場合はどうでしょう?旅を例にとるならば、途中の景色を眺めたり、道に迷って苦労し挫折したり、余計に駅弁を食べたり、思いがけない人との出会いがあったり・・・・ということも人生をより豊かに実りあるものにするはずです。もちろん近道を選んで事足りる場合も多々ありますが、回り道をする面倒さを避けてはその味わいが分からない場合もあるのです。意味のある人生はあとの方かもしれません。
もちろん、無理に無駄な時間をかけて回り道をする必要はないのかもしれませんが、少なくとも安易に近道だけはするまいと覚悟して生きたいと思うのです。
人生を新幹線的に生きるだけでない生き方があるように思われます。近い将来、リニア新幹線が開業すると、ほとんどトンネルの中ばかりで、景色を楽しむこともなくなるとのことです。ゆっくり昼寝もかなわなくなるかもしれません。何が何でも、一刻も早く目的地に着いて、いったい何をするか?問題は余った時間で、どれだけクリエイティブな生き方ができるかにかかってきます。その分、人生得するのか、損するのか。
回り道をし、寄り道し、時に足踏みをし、途中下車する。そんな中に、案外、人生再発見があるのかもしれません。

 

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