1-17 <九段の丘>

                                      礼拝と楽器
 礼拝の中で楽器が使われるようになったのはいつのころからか厳密にはわかない。どんな楽器が使われたのかも定かでない。人間の歴史ほど古い話であることは誰もが認めるところだろう。
創世記4:21には次のように記されている。最も古い記事かもしれない。「その弟はユバルといい、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった」竪琴、琴が聖書の中で最も多くみられる楽器だ。サムエル記、歴代誌には、ダビデが自ら竪琴を奏で神さまを賛美した記事をたくさん見ることができる。弦を使った楽器はいろいろだ、それらがハープの前身になった。

笛、横笛、角笛、ラッパなどは、いろいろな形があった。人間の息を使う楽器として、賛美の場で用いられた。管楽器の原型がここにある。木製、金属製、様々なものを一つにして、これが後のパイプオルガンに発展していく。中世などでは、電気がなかったので、下僕たちがオルガン演奏のために建物の裏にいてフイゴで空気を送り、演奏者はその助けによって音楽を奏でることができた。ただフイゴの大きさが、音量の大きさに比例し、それがオルガン全体の大きさにも比例しただろうから、今日のような大きなパイプオルガンは存在しえなかった。多分もっと素朴なものだったと思われる。

打楽器ではシンバル、鈴、太鼓と、生活の身近なものをいろいろ材料とした。高らかに、心躍らせ神さまを賛美するときの必需品だった。手拍子も打楽器としての賛美の業として用いられたことも聖書の中から推察できる。
(『キリスト教礼拝・礼拝学事典』(日本キリスト教団出版局)を参照)

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