4-24<九段の丘>

                              キョロキョロ、ウロウロ
 「遠回りしたいんだね、きっと。真実ってやつに真っ直ぐに向かうんじゃなくて、あちこち回り道をして、できれば、ちがうゴールにたどり着きたい。それが夢だな」「人生のゴールが死であることは、みんな知っている。だからといって一刻も早く死にたいとは、普通、誰も思わない。あちこち寄り道しながら、自分の死を納得させてくれる何かを捜していく。遠回りこそ、生きることの本質なのだとわたしは思う」(吉岡忍「まるでおとぎ話のように」)
プロセスをたいせつにしたい。昔、<狭いニッポン、そんなに急いでどこ行くの?>という交通標語がありました。ミヒャエル・エンデ『モモ』の中に出てくる「時間ドロボー」を思い出します。これは生きることすべてにかかわることであるように思われます。
いつも車で走る駅までの道をブラリと歩いてみましょう。立ち止まり、誰かさんの家の門を飾るきれいな花を眺めてみるのもいいでしょう。もと来た道を戻る勇気も必要かもしれません。あなたの精神衛生のためにも、キョロキョロ、ウロウロするのがいいのです。
「遠回りが人を豊かにする、寄り道が人の魅力になる、回り道が年輪を刻む」と吉岡氏が結論していることに注目したい。

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