9-18<九段の丘>

                                               スピーリ
 「アルプスの少女ハイジ」の作者であったヨハンナ・スピーリは、晩年ある看護学校を訪れた時、ゲストブックにサインした際、次のように書いたそうです。
  ”幸運は、だれにいちばん美しい棕櫚の
   枝をさしだすであろうか。
   それは、喜んでものごとをやりとげ、
   やりとげたことを喜ぶ人にたいして”
とゲーテのことばを引用して、自分の名前をサインしたそうです。

 スピーリの研究家であり、ドイツ文学者でもある高橋健二氏は、
 ゲーテの次のことば、
 「気持ちよい生活を作ろうと思ったら
 すんだことには、くよくよしないこと
 めったなことに腹を立てないこと
 いつも現在を楽しむこと
 とりわけ、人を憎まぬこと
 そして、未来を神にまかせること」
を引用して、この生きかたこそ、スピーリの生きかたにあてはまると言っています。
 信仰のあついクリスチャンであったスピーリは、すべてを神にまかせ、現実の生活を明るく生きることを、まずだいじにした人でした。
 スピーリは、読書によって自分自身の教養と人生とを育てていった人でした。

 

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