2-5<九段の丘> 

                                           さ か な 
 キリスト教のシンボルは何といっても十字架でしょう。ところが、<魚>もシンボルとして用いられます。以前触れたことはありますが、なお疑問に思われる方もいらっしゃるようなので、ここで改めて説明しておきましょう。—迫害時代、信者同士は十字架というシンボルをもってお互を確認しあいました。最初はそれでよかったのですが、やがて十字架は広く知られてしまい、秘密の暗号の役割を果たさなくなりました。
そこで登場してきたのが魚です。イスラエルの言葉では<イエス・キリスト、神の子、救い主>を「イエスース/クリストウス/セオウス/フュイオン/ソーテール」と言います。このアルファベットの頭の部分だけを集めて、並べるとイクス―スと読め、それが<魚>という意味になるのです。そこでキリスト者は魚も信仰のシンボルとして好んで用いることになったのです。 
 さらに、舟はこの世に漂う教会という信仰共同体を指し示すところから、教会のシンボルとしてしばしば使われます。
 興味深いのは<さ・か・な>という発音は、イスラエルではたまたま、「危ない」という意味になります。エルサレムの街角で、「さかな」と叫ばれたら、危険を察知して即座に反応してください。

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