2-18<九段の丘>

   弱さを誇る
「自分の弱さを誇ろう」(IIコリント12:9)
それは進化論で割り切れるほど単純なテーマではない。とてつもない時間の経過があったことを先ず念頭に置かなければならない。そのことを前提での話だが。サルと人間の先祖は同じだそうだ。どこからがサルでどこまでが人間か、発掘された化石を見て、それをどう判断するか?興味があるところでもある。その関係の本をみていたらそのことが書いてあった。ポイントは犬歯で判断するという。犬歯がないのが人間なのだそうだ。牙のあるなしが人間かサルかの決め手となる。いわば最大の武器を失ったことにより、ある日一群のサルは人間としての道を歩み始めたことになる。
この裸のサルは弱いゆえに頭を使い、そして生き延びてきた。だから弱さこそが人間の本質なのである。人間的弱さを持たない人間は存在しないと思うが、それを自覚していない人がたくさんいる。人間的な魅力のある人と言われる人ほど弱さを自覚している人という事になる。
伝道者パウロは自信満々の強気一本の男と思われがちであるが、彼ぐらい弱さを自覚した人はいないだろう。彼の手紙に涙という字がたくさん出てくるのでそれがわかる。
ありもしない牙をむき出しにして隣の人に無暗に襲い掛かることだけはしたくない。

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