九段教会コラム

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6-25<九段の丘>

2017年06月25日

                                                                 いなご豆
 「彼は豚の食べるいなご豆を食べてでも腹を満たしたかったが、食べ物をくれる人は誰もいなかった」(ルカ福音書15:16)
有名な『放蕩息子』のたとえ話で、放蕩に身を持ち崩した息子が落ちぶれて、飢えている様子が描かれています。この<いなご豆>とはどんな豆でしょうか。今日でもイスラエルに行くとその木を見ることができますし、サヤに入って黒々として<いなご豆>を枝から自由にもぎ取ることができます。ただ、その豆自体は簡単に破ることができないほど硬いものです。
ところでこの<いなご豆>のことをbean podsと言います。podとは「さや」とか「(いなごの)卵の嚢」という意味があります。その<サヤ>の中に隠れている豆こそ、世のご婦人方が最も関心のお持ちになる重さの単位なのです。カラット(carat)です。
カラットとは、①合金中に含む金の割合のこと(純金は24K)②宝石の重さの単位で200ミリグラムを表す、と説明されています。つまり、一粒200ミリグラムの重さのある<いなご豆>が、宝石の単位になったのです。
豚も食べるのを嫌がるほどの硬い<いなご豆>が、女性たちを飾る宝石の重さの単位になったというのは面白いですね。