聖書は、主イエスの救いの御手を確信する書物です。詩編31篇16節に「わたしにふさわしいときに、御手をもって追い迫る者、敵の手から助け出してくださる」(詩編31篇16節)と書かれています。この場面から、困窮する私たちのために御手を差し伸べてくださる主イエス・キリストが見えてきます。この「わたしにふさわしいとき」という言葉の原典は複数形が使われています。ですので、過去・現在・未来の、平和な時も悲しみの時もすべての時を含んでいます。あなたの人生は誰の手と結ばれていますか。私の人生は、自分の手の中にあると考えているのではないでしょうか。しかし予期しない苦難に出会ったり、愛する人の死に直面すると、悪しき運命の手が、私の人生と結ばれているとしか考えられないことがあります。けれども聖書は、神の御手の中にあると語っています。私たちの生も死も主イエスの御手の中にあるのです。